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意表を突かれる史跡 松阪城

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第40回

 城址の例に洩れず、濠は埋め立てられて跡形もありません。あと、造作(塀とか櫓とか天守閣とか)も一部が残っている程度。
 でも、それ以外はかなり遺構が良好に保存されています。
 蒲生氏郷というと、幼年時に織田信長に才を見出され、伊達政宗の宿敵になった猛将ですが、築城の名手でもある。
 石垣の積み方は戦国の城としては後期の部類にあたり、とても完成度がたかくてびっくりします。

 ちなみに松阪市的には松阪城よりも、松阪の国学者・本居宣長のほうに力をいれている模様で、城内には本居宣長記念館があります。
 観光地のお約束として「顔ハメ」があったのでぱちりと一枚。

 カーナビでは『松阪城址』と入力すると、案内してくれます。入場無料。

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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